ここ最近、『酸化亜鉛フリー』というワードをよく耳にします。敏感な肌の方は日焼け止めや下地を探す際にこのワードをよく見ると思います。
そもそも酸化亜鉛ってなに?
酸化亜鉛とは、亜鉛を酸化させたときにうまれる白色の粉末です。
化粧品に配合される場合は以下の効果を期待して配合されます。
- 紫外線散乱剤…肌の上に鏡のような膜を作り、紫外線が肌に当たった際に反射をさせることで紫外線から肌を守る役割があります。
- 収れん効果…皮脂を吸着して固める収れん作用
酸化亜鉛は敏感肌や皮脂崩れしたくない人におすすめ
酸化亜鉛は紫外線散乱剤という敏感な肌でも使いやすい紫外線から肌を守る成分の1つです。
吸収剤が入っていると赤みが出てしまう、ポツポツができてしまう方は『ノンケミカル』(紫外線吸収剤不使用)という文字を大事にするかと思いますがその時に使われている成分です。
酸化亜鉛は、紫外線A波という肌の奥の真皮というところにある肌の弾力やハリを作り出す細胞を攻撃し肌の老化につながる紫外線を反射する力が同じ紫外線散乱剤の酸化チタンよりも強いです。
そのため、肌の老化(エイジングサイン)にも酸化亜鉛は力になってくれるのです。
収れん作用があるので、皮脂が出て夕方にメイクが崩れてしまう方や、男性で夕方以降顔がテカって見えてしまう方は酸化亜鉛が入っていることでその皮脂を抑えてくれるので崩れにくく、テカリにくくなります。
過剰分泌も抑えるのでニキビができやすい方にもおすすめです。
なぜ悪者と思われているのか。
ここまで書くと、では何が『悪者』と皆さんに思わせてしまっているのでしょうか。
それは上にも書いた『収れん作用』が原因です。
『皮脂を吸着して、固める作用』
これを聞くと、「固まった皮脂と酸化亜鉛が混ざったものが毛穴に詰まって、毛穴が悪目立ちするのではないか」という考えが広まり、酸化亜鉛は良くないものとイメージがついたようです。
本当に悪者?いえそんなことはありません。
しかし、ここで伝えたいことは『悪者ではないです』です。
- 固まった皮脂と酸化亜鉛が混ざったものは、毛穴をふさぐほど固まる可能性は低い
- 紫外線吸収剤フリーのものはクレンジング不要で石けんオフのものが多いけれど、使っている洗顔料の洗浄力が足りず、落とし切れていない
2つ目についてもう少し。
敏感肌の方はクレンジングや洗顔といった落とすケアも慎重に選んでいるし、気を付けている方が多いと思います。
メイクアイテムも石けんオフのものを好み、クレンジングの肌負担を軽くしようと意識している方もいます。
そこで紫外線散乱剤のみのアイテムで、『石けんオフ』と書かれたアイテムを使って、洗顔だけで落とそうとしていませんか。
クレンジングと洗顔では落とせるものが違います。メイクアイテムの多くは油分です。これを落とすためにはクレンジングが必要です。
では『石けんオフ』とはなにか。それは『固形石鹸レベルの洗浄力を持ったもので落とせる』ということです。固形石鹸は一般的は洗顔料(フォームタイプ)よりも石けん成分の配合量が多く洗浄力も高いです。その「洗浄力の高い石けんで落とせますよ」ということなので、一般的な優しい洗浄力の洗顔では、その日焼け止め(メイクアイテム)は落とし切れていない可能性が高いのです。
落とし切れていない皮脂と酸化亜鉛が混ざったものが肌に残って積み重なり、毛穴が悪目立ちしているのではないかと思います。
では、どうすればいいのでしょうか。
『石けんオフ』と書かれているアイテムでもクレンジングで落としましょう。
クレンジングの肌負担も気になりますので、僕は『クレンジングミルク』をおすすめします。実際僕も石けんオフの下地とパウダーを使っていますがクレンジングミルクで毎日ケアをしています。
肌負担が比較的軽く、敏感肌でも使えるものが多いです。
おすすめを3つご紹介します。
- カバーマーク トリートメントクレンジングミルク
まずはカバーマークのクレンジングミルクです。美容成分が豊富に配合されているので乾燥感を感じることなく落とすことができます。香りもエッセンシャルオイルの香りがついていて癒されます。
紹介する中では一番価格がかわいくないですが、リピーターの方が多い理由が分かります。
- パラドゥ スキンケアクレンジング

2つ目は、セブンイレブンのプライベートブランドの『パラドゥ』のミルククレンジングです。
製造会社がカバーマークのミルククレンジングと同じ会社なので、配合成分や使用感は似ていると多くの方が口コミを書いているアイテムです。
価格はパラドゥの方が安いのでまずはこれを使ってみるというお試しにもおすすめです。
- カウブランド 無添加メイク落としミルク
最後に、僕が一番好きな『カウブランド』のミルククレンジングです。
以前にご紹介したファンケルのクレンジングオイルも使っていますが、花粉の時期や冬はカウブランドのミルククレンジングが肌あたりも使った後の肌も調子が良く、個人的に好きなアイテムです。
価格も1,000円いかないプチプラなので、一度に8プッシュぐらい出して肌に摩擦が起きないように優しく落としても罪悪感が少ないのも大切です。
金属アレルギーの方は注意です。
ここまで、酸化亜鉛との上手な付き合い方と、悪者ではないぞと語ってきましたが、金属アレルギーの方は酸化亜鉛が配合されているとアレルギー反応が起きる可能性もあるのでそのあたりはご自身の体と相談をして選んであげてください。
最後に。
酸化亜鉛フリーという言葉が流行っていますが、安全性の高い成分ですし、安易に避けるようなものでもないなと思えてもらえれば嬉しいです。
心にキラキラを。