徒然なこと①

徒然なること

1つ前の投稿で、ラクガキをする時間が好きなことを書きました。最近も描いていてふと思ったことがあります。

昔自分が子供だったころ、公園で絵を描いている人を見ると変な人だなと思ってみていたことがあります。スケッチブックを広げて描いている姿を当時はあまり目にすることがなく、絵は室内で描くイメージがあったこともあり変な人だなと思っていたのでしょう。

最近、商業施設の屋上のベンチでスケッチブックにいつも通りラクガキをしていて、ふと自分のことを客観的にみるとあの頃変な人だなと思っていた人に自分がなっているのかと不思議に思いました。ご家族で遊びに来ている子供たちが僕のことを見ると変な人だと思うのかなと少しほほえましくなります。

僕は普通の人になりたくて多くの人が通る道を選びたくて生きてきたけれど、蓋を開けてみたらそこからは少しずれてしまったなと。でも自分らしさ、頑張らない自分は少しずれた場所にいて。自分は少し特別な人になりたかったんだなと。

最近モネ展に行って絵を鑑賞したり、好きなアーティストさんの音楽に触れたり、芸術の秋を感じながら芸術っていいなとぼんやり思うことが増えました。音楽は正直わからないけれど、絵の世界はもっと知りたい、画材は、色の種類は、と気になることがたくさん。

美術部のころ、絵をもっと描いていれば良かった。作品を作るあの楽しさをもっと感じたかったなと27歳の今思います。スケッチブックの紙の質感も好きなのですが、コスパ的にも僕はラクガキ程度しかしないので神の質的にもスケッチブックではもったいないなと思い、いろいろ調べて今はクロッキー帳というものにシャーペンで好きに描いています。コピー用紙のようですが僕には十分すぎるぐらいです。一応商品リンク載せておきますので気になった方はぜひ。

偶然ですが、最近読んでいる小説も絵に関することだと気づきました。きっと心が無意識に求めていたのでしょう。その作品が少し前に話題になったときに1度読んだのですがまた読みたくなって再度購入しました。砥上先生の『線は、僕を描く』です。当時読んだ時よりもこの作品がさらに好きになっていて、出会うタイミング、読むタイミングって重要だなと思いました。

芸術の秋…というにはもう冬ですが、芸術に触れてみたいけれどいきなり作品展とかはハードルが高いなと思う方は読みやすい小説から触れてみるのもおすすめです。

この作品の好きな一文を載せておきます。

『いや、まじめというのはね、悪くないけれど、少なくとも自然じゃない』

まじめに普通の道を歩こうとしていたけれど自然に生きたら普通の道からずれてしまう。そんな自分を肯定してくれたような一節でした。



心にキラキラを。

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